内容証明郵便の効果
内容証明郵便とはどういうものなのかをご説明いたします。
- どんな内容の手紙を
- いつ(確定日付)、誰が、誰に、出したかということを
郵便局が証明してくれるというものです。
証拠として、後々非常に役立ちます。
さらに、配達証明を内容証明郵便につければ、
- 相手に、いつ配達されたのか
ということも証明してくれます。
相手に配達証明つき内容証明が配達されれば、
「上記郵便物は00年00月00日に配達された。これを証明します。」
というハガキ(郵便物配達証明書)が、内容証明郵便の通知人に届きます。
ちなみに、配達証明郵便のハガキ(郵便物配達証明書)には、内容証明郵便の受取人氏名と、書留の引受番号が書かれています。
内容証明郵便は、書留で配達されます。
- 受取拒否
- 不在
上記によって郵便局に持ちかえられて、1週間たっても郵便局に取りに来ない場合は、内容証明郵便に附箋がついて通知人に戻ってきます。
附箋には、いつ内容証明郵便を届けたのか、再度の通知をいつしたのか書かれています。
内容証明郵便の効果とは
内容証明郵便は、相手に心理的プレッシャーを与えます。
特に赤色マス目の原稿用紙の効き目は効果があります。
自分は本気であるということを、法的に意思表示できます。
それに加えて、内容証明郵便に法律家の名前と職印があれば、自分に法律家がいることを相手にわからせることになり、精神的圧力は相当なものです。
相手も、この内容証明で対応しない場合、調停・裁判の可能性があると思えば慌てるでしょう。
内容証明郵便の書き方・出し方
1. 使用する用紙
特に所定の用紙はありません。
どのような用紙でもOKです。
文房具店などで専用の原稿用紙が販売されています。
2. 決められた文字数・行数
縦書きの場合
- 1行 20字以内 1枚26行以内
横書きの場合
- 1行 26字以内 1枚20行以内
- 1行 20字以内 1枚26行以内
- 1行 13字以内 1枚40行以内
使用できる文字は、かな・漢字・数字(漢数字、算用数字)・一般的な記号 他、英字の固有名詞。
()は合わせて1文字として数えますが、通常、最初の(を1文字とし、後の)は字数に入れません。
3. 文面
表題・タイトル
タイトルを入れるか否かは、特に決められていません。
しかし、タイトルがあるとご自分の意図が明確に相手にわからせる事ができるので、入れた方が良いでしょう。
具体的には、「通告書」、「通知書」、「警告書」など
文面
基本的には要点を簡潔に文章にします。
感情表現や強すぎる表現ですと、ご自分の弱みや不利になる場合もあります。
内容証明郵便は後で証拠にもなります。
くれぐれも名誉毀損や、恐喝、脅迫にならないように、注意してください。
4. 印鑑は
認印でOK
ご自分の氏名の末尾に押印します。(押印は義務付けられていません)
5. 作成する枚数
ご自分用、相手方用、郵便局保管用の合計3部
6. 訂正の方法
訂正、削除はその部分がわかるように線を引き、正しい文字を記入します。
その後、上欄に「1字訂正」「1字削除」などと記入し、署名と同じ印鑑を押印します
7. 枚数が2枚以上の場合
糊付けかホッチキス止めし、用紙のつなぎ目に割り印を押印します。
資料などは同封できません。
資料などを送りたい時は、別に「簡易書留」か「配達記録」にして送ってください。
その際、内容証明郵便の本文に資料を別の郵便で送る旨を記入しましょう。
8. 封筒の書き方
封筒に差出人・受取人の住所、氏名を通常通り記入します。
本文の住所、氏名と同一でなければなりません。
封筒は封をしないでください。
9. 内容証明を受け付ける郵便局
集配局と地方郵便局長が指定した郵便局です。
大きな郵便局ならあつかっていますが、近所の郵便局でしたら、電話でご確認下さい。
10. 注意事項
内容証明郵便を出す時は、「配達証明付」にして下さい。
封筒は封をしないでください。
11. 持参するもの
- 本文(相手方用)
- 本文コピー2通(ご自分用、郵便局保管用)
- 封筒(封はしない)
- 印鑑(念のため)
内容証明の料金(文章が1枚のとき)
電子内容証明 | 普通内容証明 | |
---|---|---|
基本料金 | 80円 | 80円 |
電子郵便料金 | 20円 | 不要 |
内容証明料 | 365円 | 420円 |
書留料 | 420円 | 420円 |
配達証明 | 300円 | 300円 |
謄本送付料 | 300円 | 不要 |
合計 | 1,475円 | 1,220円 |