ご依頼者情報
ご依頼人 | 妻47歳 |
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対象者 | 夫51歳 |
結婚生活 | 15年目 |
子供 | 1人 |
職業 | 技術系会社員 |
結婚関係が長年続き、夫のわがままがひどくなった
結婚関係が15年になる依頼人さま(妻)は、夫のわがままに耐えられなくなっていました。
札幌の一流企業に勤める夫は、結婚以来、常に上から目線で妻に対して奴隷としか思えない態度を取っていました。
例えば、どんなに大雪が降っても夫が除雪したことはありません。
もちろん妻が妊娠中でも、夫がスムーズに仕事に行けるよう、朝食の前に重い雪を何度も何度も道ばたに移動させ、除雪をしていました。
その横で会社に電話し「妻が妊娠中のため除雪するので遅刻する」と平気で職場にウソをつく有様でした。
年を増すごとに夫のわがままがひどくなり、連絡もなく深夜帰宅、休日は黙って出かけ、帰宅した時に食事の用意ができていないと怒鳴り散らしていました。
夫は、妻の願いを一切応じないでいました。
さらに最近では生活費を減額され、子供の塾通いも止めるよう言われ、家族への愛情が全く感じられないようになりました。
たまに夫からセックスを求められましたが、心身ともに受け付けられなくなっていました。
妻は「いったい何が楽のために結婚関係を続けているのか」悩み続けていました。
ただ、自分だけが我慢すれば波風立たず、夫は普通に仕事をし、子供は学校に通うことができるので、そのまま結婚関係を続けていました。
夫が黙って家を出る
妻がある日曜日の早朝、物音に気づいて外を見ると、夫が家と車を何度も往復しスーツやパソコン他を車に積み込んでいました。
それを見た妻は、夫に問い正しても返事することなく車に乗って走り去りました。
家の中を見てみると、タンス内の衣類は一部なくなりスーツも数着なくなっていました。
そこで初めて妻は夫が出て行く、ということを悟りました。
その後は、夫に電話をかけてもメールを送っても返事は来ませんでした。
そのような状況でも、妻は夫が不倫しているとは考えてもみませんでした。
郵便物から夫の居場所がわかる
夫が出て行った数日後に不動産会社から封筒が届きました。
夫宛の郵便物を開けることは罪悪感がありましたが、夫の居場所がわかると思い開けてみると…。
書類には夫が借りたと思われるアパート(2LDKの集合住宅で家賃は6万円の物件)の住所が記載されていました。
Googleストリートビューで検索してみると、その場所は地下鉄の駅から徒歩10分くらいの場所で、建物出入口までは細い私道を通らないと行けず、玄関出入口はスチール製の物置で隠れるような場所でした。
また、買い物には地下鉄駅そばに生協があり、生活するにはとても便利なところでした。
今の家を購入する時、妻は買い物に便利な所を希望しましたが、夫は受け入れてくれず通勤に便利な所を最優先しました。
夫が不倫相手と同棲を始めていた
妻はすぐにその住所へ向かい、外から見るとベランダには洗濯物が干してあり、夫のポロシャツと女性物のブラウスがありました。
そうです。
夫は離婚してないのに女性と同棲するためにアパートを借りたのです。
しかも、女性と同棲関係にあるということは、かなり前から不倫をしていたことになります。
つきあいが短い間柄で同棲生活を送ることはありえません。
妻は気になって夜も同棲しているアパートを見に行きました。
洗濯物は取り込んであり部屋の照明は点いていました。
部屋を訪れようとしましたが、万が一違っていてもいけないので、チャイムを押すことはためらいました。
妻は興信所に頼んだ方が良いかどうか悩んだあげくに友人と相談し、興信所に依頼することにしました。
夫と同棲関係を続けているのは会社の同僚
調査で判明した結果は以下の通りです。
- 夫が女性と同棲している事実
- 不倫相手の実家と勤務先
女性の仕事は夫と同じ会社の派遣社員。
女性の前自宅である実家はそのアパート近くでした。
そこで初めてなぜ夫がその場所に借りたかがわかりました。
しかも不倫相手と同棲するために、買い物便利な所を優先したようです。
裁判所の判断は
不倫の証拠をつかんだ後、依頼人さまの不倫相手の女性と夫への対処方針として、
- 不倫相手の女性に対し「慰謝料請求」
- 離婚を要求する夫には「離婚拒否」
することにしました。
夫は裁判で夫婦破綻状態であり「離婚協議中」と主張しましたが、認められず離婚は成立しませんでした。
さらに、不倫相手も「夫婦破綻状態」として慰謝料支払いを逃げようとしましたが、不倫相手が妻にいたずら電話を繰り返したこともあり、それも認められることはありませんでした。
夫の言いなりではダメ
浮気される妻の多くが、
- 夫を放任していた
- 夫をかまっていなかった
- 夫の言いなりになっていた
- 薄々わかっていたけど許していた
という状況です。
そのため、浮気する側の配偶者が100%悪いかと言えばそうではなく、浮気されないように努力する必要があります。
夫婦仲が悪い時、たまたま配偶者とはタイプが真逆の異性が現れれば、ついつい遊び感覚で遊んでしまうこともあります。
本件のようなわがままな夫に対しては、結婚関係が始まる前から妻(彼女)は強くならなければなりません。
夫のようなわがままな人たちに対して言いなりになることは、仮に夫が間違った選択をしても正すことができないということであり、子どもにとっても良いことではありません。
結局、苦労するのはご家族です。
どうか勇気を持って対峙し、幸せな人生を歩みましょう!